くも膜下出血とは
約9割は脳動脈にできたコブ(脳動脈瘤)が破裂して起こります。突然の激しい頭痛、嘔吐、意識障害で発症することが多く重篤な疾患です。治療は再出血を防ぐため、緊急で脳動脈瘤クリッピング術またはコイル塞栓術を行います。発症後に脳血管攣縮が起こって脳梗塞になったり、脳脊髄液の循環が障害されて水頭症になることがあります。
脳動脈瘤の年間破裂率は約1%と報告されていますが、人口10万人あたり年間約20人がくも膜下出血を発症しています。
脳動脈瘤があるかどうかは、脳ドックなどでMRI検査を受けるとわかります。当院では破裂予防のための脳動脈瘤クリッピング術を積極的に行っています。
脳動脈瘤とは
くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤は、どのようなものでしょうか。脳動脈が枝分かれする部分の壁が膨らみこれが動脈瘤となります。生まれつき脳動脈の弱い部分があり。この部分に長年血流が当たり続けることで膨らんでくるという説が有力です。
治療
- 急性期管理
- 再破裂の防止(血圧管理・鎮静・鎮痛)
- 急性期手術
- 開頭クリッピング術、コイル塞栓術
- 脳血管攣縮
- くも膜下腔に拡がった血液が原因となり、脳主幹動脈が収縮し脳血流が低下(脳虚血)、高度の場合は脳梗塞を起こす、 脳血管撮影上は70%に発生、 ドレナージによる血腫除去、薬剤・バルーンによる血管拡張、循環血漿量増加・血液希釈・高血圧
- 水頭症
- 脳室腹腔短絡術(V-Pシャント)